|
●サラリーマン清水港
株式会社清水屋といえば一流の酒造会社である。清水屋にはその名も清水二十八人衆と知られた、口も八丁手も八丁の模範社員が控えていた。一方、ライバルの黒駒醸造はブラック・ホースというウィスキーを新造。これに対抗すべく清水屋はマウント・フジなる新ウィスキーを試作した。
そんなとき、中国のバイヤー邱六漢が、酒の大量買入のために日本にやってきた。社長長五郎と秘書課長石松は、邱六漢を料亭に招待したが、清水屋の特級酒「次郎長正宗」を邱六漢に合成酒とけなされてしまった。あわてた長五郎は、銀座のバー“バタフライ"に河岸をかえ、マウント・フジを持ち出したが、邱六漢は黒駒酒造のブラック・ホースに軍配を挙げた。
清水港をあげての清水屋創立五十周年記念行事祭典も、石松は同僚の妙子が、後輩の追分と婚約したことから、ショックで宴会芸にも気が入らない。その夜、ヤケクソとなった石松の飲む焼酎”清水湊”をなめた邱六漢の目が輝いた。その後、やけ酒の石松と邱六漢は酔っ払っての大喧嘩。石松は長五郎より禁酒を厳命される。
翌日、邱六漢は焼酎”清水湊”の大量契約を申し込んできた。早速社長と石松は原料の乾し芋を仕入れに四国に急行した。だが、社長の長五郎は〆蝶の誘惑を受けて大阪でストップ。一方、途中の船の中で石松は都田京子と偶然出会った。金刀比羅宮代参をし、一足先に到着した石松を待っていたのは黒駒に買収されたイモ会社四国物産の社長都田吉兵衛だった。黒駒のワナにかかって禁酒を破った石松は、都田の寝返りを怒って彼に鉄拳をふるってしまった。一大事の電話をうけて都田の家に駆けつけた長五郎を見て、吉兵衛の妻時子は首をかしげた。吉兵衛は長五郎を接待するということで家を空けていたのだった。吉兵衛は、事情を知った時子にさんざん油を絞られた。そして、時子と娘京子の口添えで、都田の芋は清水屋に売り渡されることになった。
|