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●社長千一夜
今や万国博を目の前にして、上潮ムードいっぱいの庄司観光会社は、目下社長の庄司啓太郎を中心に猛ハッスル中。東京オリンピックでガッチリ儲け、次なる万国博では、観光客誘致事業の手始めとして、木村開発部長を現地調査につかわし、天草五橋を軸とした九州観光ルート新開発の検討に着手した。
そして空席になっていた社長秘書の後任に小川が決まり、木村が先輩として小川に社長秘書の心得を指導した。そこで、木村は小川を人情の機微を分かっていない、と叱責した。
翌日、大阪の飛田支配人が社長室に飛びこんできた。大阪のホテルに宿泊している、南米の大富豪の三世、ペケロ・ドス・荒木が、天草に超近代的なホテル建設の為に来日したと。早速、啓太郎は大阪にペケロを訪ねるが、肝心のペケロの行方がつかめない。啓太郎は仕方なく、馴染みのクラブ「あかぷるこ」に飲みに出掛けたら、そこに飛田と小川が合流し、偶然その店でペケロを発見した。翌日からペケロを担ぎ出し、ホテル建設候補地への庄司観光の現地視察旅行と相成った。
南米男特有の雰囲気をムンムンさせるペケロは途中、別府で芸者はるみに一目惚れ。その晩行われた宴会の席でペケロは、はるみに盛んにアプローチ。一方、「あかぷるこ」のマダム鈴子が啓太郎を別府に追いかけて来た。
一行は別府で一泊後、飛田は前日に急用で大阪に帰り、この日は啓太郎と小川、ペケロにはるみと鈴子が加わり、熊本を経て、ホテル建設候補地の天草に到着した。その晩の宿泊は島原だった。そこでペケロは。はるみにプロポーズした。
そのうちにペケロの身元に関して、疑問の声が出る始末。そんな折、ペケロがはるみとともに突然ホテルから姿を消してしまい、ホテル建設計画も、もはやこれまでと、皆であきらめて東京に戻ったところへ、はるみと結婚式を挙げたペケロがブラジル銀行の信用状を持って、翌日に仮契約のために啓太郎らを訪ねて来る連絡をしてきた。
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