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●へそくり社長
太陽自転車社長大神田平太郎は、元シャンソン歌手千枝子と恋愛結婚し、現在は販売成績向上に頭をしぼっていた。一方、社長秘書の須山は、千枝子の世話で就職依頼に訪れた高野春江の美しさにドギマギ。春江は英語の達者なところを買われ、輸出部で働くことになった。
さて、総突撃運動の名の下、社員を前に一席ブッた平太郎は大株主の大東産業社長仙石を訪ね、五千万円の拡張資金の融資を依頼した。ただし、仙石はマーナー・ブラザーズ社との契約締結を条件とした。その後、仙石に料亭での付き合いに引っ張り出されたが、平太郎は酒も煙草もイケぬので大迷惑。仙石の義太夫をよそに、平太郎と須山は座敷を抜け出した。同行した須山はそこで、春江が女将常子の娘と知り、加えてライバルとなる仙石の息子隆男の存在を知った。
妻千枝子に祖母が病気という電報が届き、千枝子が里帰りしたため、平太郎は欲求不満からヒステリーで荒れ気味となるが、ミス・サイクルに当選したモンロー張りの娘桃子に色気たっぷりに迫られてタジタジの態。やがてアメリカの大注文元マーナー氏の来日で製品テストのサイクリング旅行が平太郎や須山、春江、桃子ら参加の上、行われた。だがマーナー氏は自転車より桃子がお気に召した様子。一方、帰宅した千枝子夫人は須山が写真屋に出したミス・サイクルの審査風景写真から、平太郎と桃子の挙動に注意するようになる。とも知らぬ平太郎はマーナー氏同席と呼び出されたナイトクラブで桃子と一緒にいる現場を千枝子に見つかり夫婦仲は険悪に。しかも社業では財政的に思わしくない。
そんな中、マーナー氏が突然帰国し、慌てた平太郎は融資の件を仙石に泣きつくが、条件を盾にアッサリ拒絶される。須山に励まされた平太郎はここに心機一転、千枝子夫人とも和解が成立、社員サービスにこれ努める。そこにマーナー社から二十万台の契約成立の電報。細目打合せに渡米する平太郎と春江は、千枝子夫人や須山に見送られ、羽田空港を飛び立っていった。
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