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●社長繁盛記
高山物産社長の高山圭太郎はある日、妻の父伝之助に説教された。圭太郎をはじめ、会社の重役たちがすっかり老化しているというのだ。伝之助は七十歳の高齢ながら、高山物産の会長である一方、四国で会社を経営し、少林寺拳法を学ぶカクシャクたる老人だった。圭太郎は早速、若返り策をとることにした。会社でこのとばっちりを受けたのが、第一営業部長の本庄、第二営業部長赤間、総務部長の有賀である。本庄は西ドイツから輸入した特殊鋼をアトラス自動車に売り込むこと、赤間は香港バイヤー范と敏速に取引をまとめることを、圭太郎から指示された。有賀もまた、会社内の若返りのために具体的な対策をたてるよう命令された。
圭太郎は特殊鋼売り込みのため、アトラス自動車の社長藤川を明治村に訪ね、伝之助の持っている高松の古い火力発電所を明治村に寄贈すると約束してしまった。藤川は明治文化の保存に情熱を燃やしていたのである。圭太郎はこの火力発電所の件で伝之助に会うために田中を伴って四国へ飛んだ。
伝之助に会う前に、圭太郎は若返りには浮気が必要と、マダム明子を連れだしたのだが、それを伝之助に見つかって、逃げるように四国を離れた。一方田中は、同僚のめぐみの実家を訪れ、めぐみに婚約者がいることを妹から知らされ落胆した。圭太郎から、火力発電所の件で伝之助との交渉を頼まれた田中は、残って伝之助と会った。
帰社した圭太郎は、本庄が独力で特殊鋼の契約を結んだことを知った。そこへ、范との商談も無事終えた赤間と、失恋にもめげずに少林寺拳法を身につけた田中が帰ってきた。
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