|
●社長外遊記
丸急デパートの社長風間圭之助は愛妻幸子と五人の娘の良きパパだ。しかし娘たちに、マイクロテレビ、車、はたまた長女には土地までねだられ困ってしまう。
社長室にあわてて飛び込んで来たのは大島常務。月間売上げがライバルの福助屋に負けてしまったのだ。しかし、圭之助はそんなことには頓着しない様子。おトボケの珍田第一営業部長を呼び出し、対策を練るがサッパリ効果なし。その日、圭之助の旧友でハワイの雑貨商人ジョージ・沖津がやって来た。ござと地下足袋を安く仕入れたいと言う。そこに呼び出された珍田がせっかくなので気を回し、その夜は盛大な宴会が開かれた。酔ったジョージは床の間の生け花を食べたり、床の間で立小便、果ては裸になってシコを踏んで大暴れ。
数日後、大島常務がまた血相を変えて社長室にとび込んで来た。福助屋が香港に支店を出すことにしたという。海外発展の先弁をつけられては男がすたると圭之助は一大発奮、ハワイに丸急の支店を出そうと思い立った。そこで、ハワイの市場調査と建設用地買収の大使命をおびて、中村が現地へ出発した。
そして、三カ月が夢のように過ぎた。ハワイは素晴らしいし、気候は良いし食事もうまい。ただ、中村はアナウンス嬢の春江のことが気になって仕方がない。そして圭之助たちがハワイへやって来た。ホノルル空港には中村をはじめ、ジョージとジョージの店のキャサリン岡田が出迎えた。その夜、現地に着いた一行は早速関係者を集めて日本料理屋さくら亭でパーティーを開き、珍芸を披露して出席者の喝采を博した。
パーティーの後、中村は圭之助に、日本に戻して欲しい、と懇願するのであった。
|