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●サラリーマン忠臣蔵
丸菱コンツェルンでは、同財閥で招待したアメリカ経済使節団の到着を明後日にひかえ、その準備に大わらわだった。本社には足利直義本社社長を中心に、赤穂産業社長浅野卓也、丸菱銀行頭取吉良剛之介、若狭金属社長桃井和雄ら十八社の社長たちが集った。その場で接待委員長吉良と委員桃井は先方への贈物の兜のことで論争し、浅野になだめられた。
その夜、浅野はヨーロッパに出張する専務大石良雄の壮行会に出席した。席には浅野の恋人で芸者の加代次も加わった。会が終わって大石は浅野と懇談し、浅野に加代次との結婚をすすめた。
若狭金属の角川専務は、桃井社長が吉良と口論したのを聞き、会社に災難が降りかかるのを危惧し、彼の秘書伴内を通じて吉良に大判を献上した。吉良はご満悦、だが、加代次が浅野を好きだと知って、浅野を憎んだ。
使節団来訪の当日、式場に遅れてきた浅野を吉良は罵倒し、こらえかねた浅野が吉良を松のロビーで殴打した。浅野は接待委員をクビになり、足利大社長から謹慎を命じられたが、傷心の浅野は会場を出て自ら運転する自動車の事故で急死してしまった。
赤穂産業の後任社長には吉良が乗りこみ、小野寺部長、吉田課長は左遷され社内の空気は一変した。それなのに帰国した大石は何故かバー祇園に入りびたり。血気にはやる社員の堀部安子、赤垣、竹林、磯貝らは怒った。早野は辞表を出した。大石も息子力と大野常務の娘小奈美との縁談を吉良に妨害されて遂に腹を決めた。大石は外国商社との契約を個人契約に切換え、新会社設立に踏み切った。吉良社長就任披露宴の席で、大石は小野寺、吉田、原、吉岡らとともに、吉良に辞表を叩きつけた。
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