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●社長学ABC
大日食品社長の網野参太郎は、親会社大日物産の郷司社長から、大社長の椅子を与えられることになった。参太郎は、社内の動揺を考えて、専務の丹波久を後任の新社長に、総務部長の石橋を専務に、営業課長の猿渡を部長にそれぞれ昇格させた。ところが、大日物産の株主総会で、郷司の親会社社長留任が決まり、参太郎は大日食品会長として丹波新社長を援助することになった。名目は会長でも実際は社長二人と同じであり、社内は大混乱。そんな時、参太郎のもとへ合弁会社設立の話の持ち上がっている華僑の汪滄海が食品関係の視察を兼ねた台湾旅行の話を持ってきた。参太郎は妻厚子の厳重な浮気監視の目を巧みにすりぬけ旅立った。
台湾に着いた参太郎は、汪に振舞われた鰻の天ぷらを気に入り大日食品で扱おうと申し出たが、考えてみると自分は会長の身、慌てて、丹波・猿渡を呼ぶ羽目になった。そんな折、参太郎は、汪に招待されて台湾にやって来ていたなじみの小料理屋のおかみ・庄子と再会した。その上、汪の夫人の目が厳しいので、庄子と夫婦という形にしてくれと汪に頼まれ、参太郎ますますご機嫌になった。庄子をホテルの自室に連れ帰った参太郎は、彼女をベッドに誘ったがその時ドアをノックする音がした。そこには、日本から着いた丹波と猿渡が立っていた。しかも厚子からの国際電話での追跡もあり、女性が部屋にいることが厚子にばれてしまう。
それからしばらく、参太郎は会社を休み、厚子と日本各地を旅行した。大日食品と汪との合弁会社の話はうまくまとまった。
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